ホー博士 「玉露」と「かぶせ」について語る
高級なお茶の代名詞として「玉露(ぎょくろ)」という言葉を耳にすることがあるかと思う。
これは品種の名前ではなくて、特殊な栽培法で作られたことを示しておるんじゃ。
具体的には、収穫前のお茶の木に覆いをして日光をさえぎるんじゃ。
そうすることによって葉っぱの中の「葉緑素」が増えるんじゃ。
おそらく少ない光をより多く手に入れようと努力しているんじゃろうな。
そうして茶葉の緑が濃くなって、渋味(タンニン)が少なくなるんじゃ。
遮光率70%・20日間(よしずを10日間、こもを10日間)、かけたものを「玉露」、
遮光率50%・10日間、覆いをしたものを「かぶせ」と呼んでおる。
ホー博士